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ログハウスの休日 by大阪のねーちゃん 

元の職場のワンダーフォーゲル仲間のひとりから、滋賀県のマキノにあるログハウスに招待された。メタセコイアの並木道を通り抜け森の中に分け入ると、前庭とテラス付きの2階建てのログハウスが現れた。定年の3年前に早期退職し、勤務を短時間に切り替え、今は週末に大阪から家族とやってきて過ごす。薪ストーブのコーナーも戸棚やベッド、庭のバーベキュー設備などもすべて彼の手作り。来年3月に完全退職した後は、単身ここに住みつき、趣味の大工仕事、山野草三昧のくらしをしたいとのこと。毎年出かけた夏山登山の折には、植物博士と名付けたぐらい、高山植物の名前を次々教えてもらった。

彼のパートナーは、まだ現役の働く女性。親の介護をしながら介護関係の仕事をしている。
週末をここでゆったりと過ごすことで、リフレッシュして仕事も介護もがんばれると言いながら、バーベキューパーティーのための準備を手早くこなす。エプロン持参で手伝うつもりが、手際のよさについ見とれて、洗い物とお運びぐらいしか出る幕がない。
仕事の休みの日なのに老親を預けて遊んでいるとか、子どもを預けたがると、育児、介護中の働く女性にはとかく風当たりが強いが、自分自身がリフレッシュしてこそ、また新たな気持ちで向き合える。

暗い森の木立の間にのぞく月を背景に、庭先でのバーベキューパーティー。牛肉、エビ、ホタテ、サザエ、野菜類、地元の新米でこしらえた焼きおむすび、お造り、サラダがライトの中に浮かび、切り株の椅子に腰を下ろし、ビール、ワインを傾けてわいわいと6人の酒盛り。
みんなで後片づけをした後は、薪ストーブのあるリビングで寝そべったり、足を投げ出したりしてくつろぐ。ご亭主のふたりも一緒にくつろいでいるので、とても居心地がいい空間だ。
彼らのログハウスには、巣立った子ども一家だけでなく、双方の職場の仲間や友だちもよくやってくる。元の職場の障害を持った子供たちは庭のハンモックがお気に入りで、ここへくるのを喜ぶ。「特別なことは何にもせーへんのに、なぜかリピーターが多いんよ」と彼のパートナー。

自然に囲まれた田舎暮らしを第二の人生に思い描くひともあるが、農家の長男の嫁である自分にとっては、田舎はしがらみと束縛で息がつまるところ。ここは広域に別荘として開発されたところで、ご近所も同じよそからきた人たち、利害関係もしがらみも少なく、リラックスできる場となっている。定住して、終の棲家とするのは難しいかもしれないが、元気なシニアにとっては、オープンハウスとして交流を広げる可能性もあり、こういう選択肢もいいもの。